福山精機ブログ
2021.12.08
どこにもないハーネス
今回は季節商品の記事ということですが、ハーネスについての記事を書きます。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、いまハーネス業界では大きな話題になっていてどこも売り切れ続出なのです。
そんなハーネスについて詳しく見ていきましょう。
そもそもハーネスがわからない方向けに簡単な説明をすると、肩やももなどの複数のベルトで出来ておりこれにより体が安全帯から抜け出すことや胸部や腹部を過剰に圧迫するリスクを低減するものです。
私たちの周りですと工事現場で働いている方が主に使われていると思いますが、固定型トランポリンの他にも山などで出来るジップラインにもよく使われています。
さあ、このハーネスが今回はどこにもないとのことですが、一体なぜなくなってしまったのでしょうか。
ズバリ法改正により旧規格品が使えなくなってしまうからです。
労働安全衛生法と呼ばれる法律によって一定の審査をクリアしていないハーネスの販売が出来なくなりました。
この背景にはかなりの事故があり、多くの方が命に関わる重大な事案だったことが推測されます。
また旧規格品は2022年1/2以降は旧規格品の使用は出来ません。
つまり旧規格品は使えるギリギリまで使って、そろそろ期限になってしまうので新規格のハーネスを買おうというわけですね。
以上のことから今ハーネスがどこもかしこも売り切れになってしまっているのです。
更に新規格である一定の基準というものが旧規格よりも高い基準であるため、一層厳しい条件を満たしたハーネスが出来ます。
当然ですが、厳しい条件を満たすということは価格も高くなってしまうのです。
私は安全の確保のためならどんなに金額が高くても必要なものなので購入すると思います。
しかし、金額が高いということで旧規格品を使い続けてしまう方も出てきてしまう恐れもまたあります。
そこで国からの補助金も出ることになりました!
その名も・・・・・・既存不適合機械等更新支援補助金
この制度を使用することでお安く購入することが可能になります!
この制度を多くの方が知って一人でも多くの方が新規格のハーネスを購入し、事故が一件でも少なることを心から願っています。