福山精機ブログ

2021.12.24

熱いお湯をかけずに融雪⛄

今回も引き続き季節商品の記事です。

この記事を書いている現在12/24では雪が降っている地域も増えてきました。

主に日本海側(新潟県魚沼市や石川県金沢市)では毎年かなりの積雪も見受けられます。

そんな時に使える商品を今回はご案内しようとおもいます。

雪景色のイラスト

ではまず商品の名前は・・・・・・解氷スプレーというものになります。

これが少し面白い商品で、ガラス面に付着した雪や霜を素早く溶かすという性能をしています。

「いや、お湯をかければいいだけじゃないの。」

と思ったそこの方!

むしろお湯をかけることは凍結してしまうという状況を作り出すので危険なのです。

今回の解氷スプレーはシリコンオイルという薬品が入っているので、それにより雪と接着面を引き剝がすことが出来るのです。

シリコンオイルの詳細な内容物はわからないため、今回はもう一つ、塩化カルシウムについて見ていきましょう。

寒い地域ではよく道路にまかれている白い固形物(塩化カルシウム以下CaCℓ2)ですが、見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際にまけばOKなのでただ購入すれば使えるのですが、ここではなぜそういった反応になるのかについて見ていきましょう。

ここで前提として、CaCℓ2は水に溶けやすく多量の溶解熱を発生させるといった性質です。

化学の知識がある方にとってはこれだけで終わってしまうかもしれませんが、補足をするとCaCℓ2がイオン結晶(水や氷に溶けやすい性質)であるということが起因します。

他のものではそもそも水(氷)に溶けないので反応もしませんし、当然融雪材としても使用できません。

また、水が凍る温度を下げるという力もあるので、通常0度で水から氷になるのを確か-50度くらいまで下げたような気がします・・・

ちなみに反応式は

CaCl2 +H2O→HCℓ+Ca(OH)2

塩化カルシウム+水(氷)→塩化水素+水酸化カルシウム

となり、安全に分解されるのでこういったものがつかわれるのです。

今回は季節商品の記事から化学の話に入ったので懐かしいお話もあったのではないでしょうか。

昔に大学受験の時にみなさんいやというほどやられたと思います。

私も暗記は苦手なのですが、一回覚えてしまえばあとは問題集をやるだけだったのでとても楽しかった記憶があります。

今日はそんな懐かしいお話でした。

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